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ジーンズ修理専門店「オワチ」

2022-07-27 guanli 132

憧れはリーバイス501」 ジーンズ修理専門店「オワチ」店主が語る“ジーンズ愛”

2022年、春夏ファッションのビッグトレンドは「デニム」だそうです。今回はジーンズに穴が開いたり、破れたり、縫い目がほつれたりしたとき、愛着のあるジーンズを修理してくれるお店のお話です。 東急世田谷線「世田谷駅」から歩いて1~2分ほど。世田谷3丁目交差点の一角に、ジーンズ修理専門店「オワチ」があります。お店を営むのは、宮澤伸さん・51歳。長野県岡谷市出身で、仕出し料理屋さんの長男として生まれました。父親から「商売は苦労が多いから、勉強していい会社に勤めた方がいいぞ」と言われ、岡谷工業高校を卒業後に上京。情報処理の専門学校を経てコンピュータ会社に就職しますが、「この仕事は違うな」と感じ、2年で退職します。「何に興味があって、何をやりたいんだ」と自問自答するうちに、頭に浮かんできたのがジーンズでした。「原宿や下北沢の古着屋さんで、ビンテージジーンズを探すのが楽しかった」と宮澤さんは振り返ります。「憧れはリーバイス501で、お尻のポケットに『LeVI’S』の赤いタグ。『e』が小文字だと、60年代後半~70年代初期につくられたもので、これを見つけたとき、迷わず3万円で買ったんです。いまも大切な僕の宝物です」アパレルの仕事に就きたいと思った宮澤さんは、ジーンズショップでアルバイトをしながら、夜間に服飾関係の専門学校へ通いました。その後、宮澤さんは「サンプル縫製」の工房で職人として修業を積みます。サンプル縫製とは、商品になる前の洋服で、1着だけの見本のこと。これを縫い上げる職人になった宮澤さん。なかにはステージ衣装の依頼もあって、超ビッグな海外アーティストがジャパンツアーを行った際、きらびやかな衣装の縫製にも関わりました。 師匠からもその腕を認められて、2000年に独立。工房の名前は、実家が代々名乗ってきた屋号「オワチ」にしました。